「まさか、こんな時に!」あれは忘れもしない、土曜日の午後でした。週末に溜まった洗濯物を一気に片付けようと、ドラム式洗濯機を回したんです。いつものように「ピー」と終了音が鳴り、扉を開けようとしたら…「あれ?開かない」。よく見ると、ドラムの中は洗濯物と一緒に水がたっぷりと溜まっているではありませんか。「え?水が抜けない!?」私は一瞬にしてパニックになりました。 慌てて洗濯機の電源を切り、取扱説明書を引っ張り出しました。そこには「水が抜けない場合は、まず排水フィルターを清掃してください」とあります。洗濯機の前面下部にあるカバーを開け、排水用の小さなホースを引っ張り出し、バケツを準備しました。ホースの栓を抜くと、ゴボゴボと音を立てて生ぬるい水が出てきます。排水が終わってからフィルターを回して開けてみたのですが…これがもう、見るも無残な状態でした。糸くずと髪の毛が絡み合い、まるで固いフェルトのようになっています。「ああ、これが原因か!」と、納得しました。 フィルターをきれいに洗い流し、元通りにセットして、恐る恐るもう一度洗濯機を回してみます。今度は水を入れずに「脱水」だけを試しました。すると、いつも通り「ブーン」という排水音と共に、水が勢いよく抜けていくではありませんか!「やった!」思わず声が出ました。洗濯物を絞って、もう一度洗濯からやり直しましたが、今度は問題なく最後まで完了し、ホッと胸をなでおろしました。 この経験で学んだのは、ドラム式洗濯機の「排水フィルターの定期的な清掃」がいかに重要かということです。それまで、たまに掃除はしていたものの、ここまで詰まるとは思ってもいませんでした。取扱説明書には「月に一度は清掃を」と書いてあったのですが、ズボラな私はついついサボってしまっていたのです。 それ以来、私は「ドラム式洗濯機 水が抜けない」というキーワードを聞くと、まずこの自分の体験談を思い出します。もし同じような状況に陥った方がいたら、焦らず、まずは排水フィルターの清掃を試してみてほしいと心から伝えたいです。意外と単純な原因で、大きなトラブルになっていることが多いんです。そして、日頃からのメンテナンスが、快適な洗濯ライフを送るための何よりの秘訣だと、身をもって知った出来事でした。
ドラム式洗濯機排水トラブル体験談