緊急事態であるトイレの詰まりは、私たちの冷静な判断力を奪いがちです。その心理的な弱みにつけ込み、法外な高額請求を行う悪質な水道修理業者が、残念ながら存在します。不安を煽り、不要な作業を追加して数十万円もの請求をする、といった被害に遭わないために、私たちは何をすべきでしょうか。高額請求を避けるための最も重要な鉄則は、「焦って一社に決めない」ことです。インターネットで「トイレ詰まり」と検索すると、数多くの業者が表示されますが、広告の上位に表示されているからといって、優良業者であるとは限りません。「水道局指定業者」という表記も、一定の安心材料にはなりますが、それだけで信頼しきるのは危険です。必ず、最低でも2社から3社に電話で連絡を取り、状況を説明して、おおよその見積もりを確認しましょう。この時、電話対応の丁寧さや、料金体系の説明が明確であるかも、業者を見極める重要なポイントです。次に、作業を始める前に、必ず「作業内容と費用の総額が明記された見積書」を提示してもらうことです。口頭での説明だけでなく、書面で確認することが極めて重要です。見積書の内訳には、基本料金、作業料金、部品代、出張費などがそれぞれ具体的に記載されているかを確認し、不明な点があれば、その場で納得がいくまで質問しましょう。「やってみないと分からない」「追加料金がかかるかもしれない」といった曖昧な説明で、見積書の提示を渋る業者は、高額請求のリスクが非常に高いため、契約すべきではありません。作業内容についても注意が必要です。軽度な詰まりであるにもかかわらず、最初から高圧洗浄や便器の脱着といった高額な作業を勧めてくる業者には警戒が必要です。なぜその作業が必要なのか、他に安価な方法はないのかを、冷静に問い質す姿勢が大切です。もし、提示された金額や作業内容に少しでも納得がいかない、あるいは強引に契約を迫られるようなことがあれば、「一度検討します」「家族と相談します」などと伝え、その場で即決せず、勇気を持って断ることも必要です。また、万が一、高額な請求をされて支払ってしまった場合でも、クーリング・オフ制度が適用されるケースや、消費生活センターに相談することで解決できる場合があります。慌てず、冷静に、そして毅然とした態度で業者と向き合うこと。それが、あなたの財産を守るための最強の盾となるのです。
悪質業者に注意!トイレ詰まり修理で高額請求を避ける方法